こどもをどうほめる?ほめて育てる子育てのコツを紹介します!
「ほめトレ(ほめて育てるコミュニケーション・トレーニング)」とは
「ほめトレ」とは、良好な親子関係を築くことを目的に、群馬県が取り組んでいる「ほめて育てるコミュニケーション・トレーニング」の通称です。
親が、こどもをほめる、認める、また、こどもの気持ちに共感することで、こどもの自己肯定感が高まり、親は子育て中の不安やイライラした気持ちが切り替わり、こどもと過ごす豊かな時間につながります。
ホームページと広報しぶかわで、毎月、日常生活の場面ごとに、言葉かけの良い事例を紹介します。
〈監修:県公認ほめトレ・トレーナー 坂井 勉さん〉
【Vol・7】あいまいな表現ではなく、具体的に伝える[お葬式に参列する場面]
「今日はお葬式だから、いい子でいてね」そう言われたこどもは、一生懸命、ニコニコしていました。その結果、周りから注意され、親からも「何笑ってるの!」と叱られてしまいました。
親「今日はお葬式だから、ママ(パパ)の隣の席に座って、静かにしていてね」
【声かけのポイント】
「いい子でいる」ことを、ニコニコしていることだと、こどもが理解している場合、あらゆる場面でニコニコしているかもしれません。「ちゃんとして」や「いい子にしてね」といった、あいまいな表現を使うのではなく、わかりやすい言葉で具体的に何をどうするかを伝えることが必要です。
【Vol・6】こどもの気持ちに共感する[こどもが店内で走り回って転び、泣きついてきた。]
こども「ママー(パパー)、痛いよ~。」
親A「転んだくらいで泣かないの!お店で走っちゃいけないって、いつも言ってるでしょ。何回言ったら分かるの!」
親B「転んじゃったの。痛かったね。大丈夫?お店ではママ(パパ)と一緒に歩いてお買い物しようね!」
【声かけのポイント】
親が、こどもの言葉を頭から否定してしまったり、言葉の表面的な意味に反応してしまったりすると、こどもは親との会話を避けるようになりかねません。しかし、こどもの気持ちに寄り添い、共感的な言葉(例えば、「痛かったね」「悲しいね」「楽しいね」など)をかけると、こどもは親との会話を心地よいもの、楽しいものと感じるようになります。
【Vol・5】こどもの気持ちに共感する[こどもが母親(父親)に、塗り絵を見せに来ました。]
こども「ねー、ママ(パパ)、見て見て、きれいでしょう」
親A「塗り絵なんかやってないで、早く宿題しなさい!」
親B「うわー、いろんな色を使って、とってもきれいだね。少し休憩したら宿題しようね!」
【声かけのポイント】
親が、こどもの言葉を頭から否定してしまったり、言葉の表面的な意味に反応してしまったりすると、こどもは親との会話を避けるようになりかねません。しかし、こどもの気持ちに寄り添い、共感的な言葉(例えば、「きれいだね」「楽しいね」「悲しいね」など)をかけると、こどもは親との会話を心地よいもの、楽しいものと感じるようになります。また、親にとっても、こどもとの会話を楽しいと感じられるようになるでしょう。
【Vol・4】箸の使い方が少し上手になってきた兄ですが、まだ食べこぼしが多く、妹に比べると上手ではありません。
親「箸の使い方が上手になってきたね。こうやって持つと、もっと上手に使えるようになるよ。ちょっとやってみてごらん。」
【声かけのポイント】
兄弟姉妹や、よその子と比べるのは、こどもの心を傷つけてしまう恐れがあります。例えば「・・・ちゃんはできるのに、どうして、あなたはできないの」、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なのに、どうして、妹(弟)よりも・・・できないの」という言い方は避けましょう。その子の中で、できていること、できたこと、上達したことをほめます。その上で改善できそうなことがあれば、「こうすると、もっとよくなるよ」と励ますと良いでしょう。
【Vol・3】早起きをしようとして、自分で目覚まし時計をセットしたが、寝坊してしまった。
こども「あっ!寝坊しちゃった。」
親「自分で時計をセットして起きようとしたね。そのやる気が大切だよ。また、やってみようね。」
【声かけのポイント】
こどものできなかったところに着目するのではなく、自分からやろうとした気持ちや行動に着目して声をかけてあげることがポイントです。失敗しても次は頑張ろうという気持ちになれます。自分からやろうとした気持ちを認めることは、こどもの自己肯定感や自主性を育てる上でとても大切であり、良好な親子関係につながります。
【Vol・2】幼稚園の運動会を前に、こどもが「かけっこで1番になりたい」と言い、一緒にかけっこの練習をしたが、本番では3着だった。
こども「パパ(ママ)、1番になれなかった。」
親「1番になれなかったのは残念だけど、パパ(ママ)との練習をよく頑張ったよね。」
【声かけのポイント】
「結果」をほめるのは、できたことをほめることです。一方、「努力」をほめるのは結果にかかわらず、挑戦したことや頑張ったことをほめる(認める)ことです。親は結果だけを見て、こどもを評価してしまいがちですが、こどもが目標に向かってどのような行動をしたのかに着目して、具体的にほめてあげましょう。そうすることで、こどもの「もっと頑張ろう」というやる気を引き出すことにつながります。
【Vol・1】食事の後、子どもが食器の後片付けをしようとして、床に落として割ってしまった。
こども「あっ、割れちゃった。」
親『けがはない?大丈夫?お手伝いしてくれようとしたんだよね。ありがとう。』
【声かけのポイント】
親は、結果だけを見て、こどもを評価したり、叱ってしまいがちです。
しかし、動機(こどもが自分からやろうとした気持ち)や、努力をほめることは、こどもの自己肯定感や自主性を育てる上でとても大切になります。
ほめトレ動画を配信中です
子育てにかかる親のストレスを軽減し、良好な親子関係づくりを目指す群馬県オリジナルの子育て講座プログラム「ほめて育てるコミュニケーション・トレーニング」(通称:ほめトレ)の内容を、楽しく分かりやすく学べる動画がありますので、ご視聴ください。
動画名:【群馬県】子育て講座「ほめトレ(幼児期編)」(27分50秒)<外部リンク>
https://youtu.be/XYJMt_bp-GY
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こども政策課
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更新日:2024年11月01日