こどもをどうほめる?ほめて育てる子育てのコツを紹介します!〜思春期編〜
「ほめトレ(ほめて育てるコミュニケーション・トレーニング)」とは
「ほめトレ」とは、良好な親子関係を築くことを目的に、群馬県が取り組んでいる「ほめて育てるコミュニケーション・トレーニング」の通称です。
親が、こどもをほめる、認める、また、こどもの気持ちに共感することで、こどもの自己肯定感が高まります。
さらに、親は子育て中の不安やイライラした気持ちを切り替えることができ、結果として、こどもと過ごす豊かな時間につながります。
「こどもが納得する形で話の折り合いを付ける」3つの声かけポイント
思春期を迎えた子どもと良好な関係を築くためには、こどもの話を否定せず、共感して話を聞くこと、そして、こどもの言いたいことを整理し、要約した上で、「こどもが納得する形で話の折り合いを付ける」ことが大切です。
そのためには、3つのポイントがあります。
次の3つのポイントを踏まえ、ホームページと広報しぶかわで、奇数月ごとに、日常生活の場面ごとに、言葉かけの良い事例を紹介します。
〈監修:県公認ほめトレ・トレーナー坂井 勉さん〉
ポイント1「一緒に約束やルールをつくる」
こどもの希望を踏まえ、大人と一緒につくったルールは、納得感が高まり、守られる可能性が高くなります。
ポイント2「選択をさせる」
複数の選択肢の中からどれを選ぶか一緒に考え、決定することで、お互いが責任を持って取り組むことができます。
ポイント3「提案をする」
こどもが直面した問題に対して、自身の解決策や対処法を見いだせていないときには、無理のない方法を提案します。
日常生活の場面ごとの声かけの良い事例を紹介します
【事例2】小学6年生の子どもに、「ゲームは1日1時間、宿題は毎日やること」を守らせたいと考えていますが、実際にはゲームを1時間以上やってしまうことや、宿題もやる日とやらない日があります。子ども自身は、ゲームは毎日やりたいと思っていますが、宿題もやらなくてはと思っています。
親「宿題をやらなきゃと思っていることは偉いね。取り組めるときもあって素晴らしいよ。ただ、ゲームをやりたい気持ちも分かるけれど、宿題もやらなきゃだよね。例えば、今ゲームの時間は1日1時間と決めているけれど、最初に宿題をして、宿題が終わったら2時間ゲームをしてもいいっていうのはどうかな?」
【声かけのポイント】
「ゲームをやりたい気持ち」と「宿題もやらなければいけない」という子どもの2つの気持ちに触れることが大切です。
【事例1】小学5年生の子どもが「ゲームがほしい」と言ったので、買い与えることにしました。
親「ゲームを今までよく我慢したね 。今度ゲームを買うことにしたけど、いくつか約束してほしいんだ。
- 時間は、平日は30分、休日は1時間だよ。宿題もあるからね。どうかな?
- 場所はリビングでしてね。部屋にゲームを持っていかないでね。
- ゲームが終わったらお母さん(お父さん)に預けてね。
1から3までの約束が守れなかった時は、1日ゲームをお母さん(お父さん)が預かるよ。このほかに、何か考えてほしい約束はあるかな?」
(約束が全部決まったら)
親「守れるかな?」
子「うん」
親「約束を書いてリビングに貼っておくね。」
【声かけのポイント】
一方的にではなく対話の中で約束を決めること、また、約束が守れなかった場合のことまで触れておくことが大切です。
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更新日:2025年09月01日